新しく採用した職員に対して、
「遅刻が続く」「言葉遣いや態度に違和感がある」「仕事への向き合い方に不安を感じる」
そんな印象を持つこと、現場では決して珍しくありません。
そして、つい頭をよぎるのがこの言葉。
「まだ試用期間中だし、辞めてもらっても問題ないですよね?」
しかし実は――
試用期間だからといって、自由に辞めさせられるわけではないんです。
試用期間中でも「辞めさせる=解雇」とみなされる
法律上、試用期間中に「合わないから辞めてもらう」といった対応を取る場合、
それは「本採用をしない」というよりも、実質的には“解雇”とみなされます。
そのため、
✏️ 客観的に合理的な理由があること(業務に重大な支障があるなど)
✏️ 社会通念上、相当な手続きが取られていること(指導・面談など)
が必要になります。
つまり、「なんとなく合わない」「期待と違った」では通用しないということです。
よくあるトラブル事例
以下のような対応は、トラブルのもとになります。
❌ きちんと指導や注意をしていない
❌ 記録がなく、主観的な印象だけで判断している
❌ 就業規則に「試用期間中に辞めてもらう場合の取り扱い」が書かれていない
❌ 本人への説明をほとんどせず、一方的に終了を伝えた
このようなケースは、不当解雇とされる可能性があり、
裁判になった場合、園側が説明責任を果たせないと損害賠償を求められることもあります。
試用期間における対応のポイント
現場支援の中で、以下のような対応をしている園さんは、スムーズに進んでいる印象があります。
✅ 注意や面談を行った記録を残しておく(いつ、何を伝えたか)
✅ 試用期間の位置づけや終了の可能性について、就業規則で明記しておく
✅ 「業務に重大な支障がある」など、辞めてもらう際の具体的な基準を設ける
✅ 本人と丁寧に対話し、理解を得ながら進める
大切なのは「採用の信頼感」を守ること
採用からの数週間は、園にとっても相手にとっても非常にデリケートな時期です。
簡単に辞めてもらえると思っていた…
十分に説明を受けていないのに契約終了と言われた…
そうした行き違いは、採用活動全体への不信感につながりかねません。
まとめ
「試用期間だから辞めさせられる」は、誤解されがちな大きな落とし穴。
むしろ、採用してすぐの対応だからこそ、園としての姿勢や信頼が問われる場面でもあります。
迷ったときは、一人で抱えず、早めにご相談ください。
判断の整理や対応方法の確認など、必要に応じて一緒に進めることが可能です。
ご希望に応じて、園の実情に合わせた就業規則や雇用契約書の整備などもサポートしています。
「こういうケースではどうすれば…?」というお困りごともお気軽にお知らせください。


