「伝えたはず」が伝わっていないこともある ― 契約更新をしないときに大切な声かけ ―

こんにちは。
福岡で保育園専門の労務サポートをしている社会保険労務士の青木です。

先日、顧問先の園長先生からこんなご相談がありました。

「契約更新のときに、『今回限りで次の更新はありません』とお伝えしていた職員がいるんですが、年度末が近くなってから 『私はどうなるんでしょうか?』 と聞かれてしまって…」

園長先生としては、

「一度きちんと伝えているので、分かってもらえていると思っていた」

とのことでしたが、少しモヤモヤしているご様子でした。


■ 「伝えた」と「伝わった」は違う

このようなケースは、実は珍しいことではありません。

特に、

  • 長く勤務されている方

  • 年齢が高めの方

  • 忙しい時期の面談

などの場合、

「伝えたつもり」でも、十分に伝わっていない

ということが起こることがあります。

もちろん、本当に忘れてしまっていることもあるでしょうし、
もしかすると、その場では受け止めきれなかったということもあるかもしれません。


■ 一度伝えたら終わり、ではなく

園長先生の対応自体が間違っているわけではありません。

ただ、こうしたケースを防ぐためには、

「一度伝えたら終わり」ではなく、途中でさりげなく確認する

という関わり方も大切です。

例えば、秋頃などに

「来年度のことですが、以前お話しした通り今年度までのご契約になります。今後のことはどのようにお考えですか?」

と改めて声をかけてみる。

また、

「有給休暇がまだ残っていますので、無理のないよう計画的に消化していきましょうね」

といった形で、今後の見通しを共有しておくのも一つの方法です。


■ 感謝を伝える機会にもなる

こうした声かけは、単なる確認という意味だけではありません。

長く働いてくださった職員に対して、

「これまでありがとうございました」
「最後まで安心して働いていただきたい」

という気持ちを伝える機会にもなります。

退職が決まっている場合でも、

最後の時間をどう過ごしていただくか

は、とても大切です。


■ モヤモヤを残さないために

退職が近づく時期に、

「そんな話は聞いていない」

という誤解が生まれてしまうと、双方にとって気持ちの良いものではありません。

だからこそ、

  • 途中でさりげなく確認する

  • 今後の見通しを共有する

  • 感謝の気持ちを伝える

といった関わりが、結果的にトラブルの防止にもつながります。


■ 最後に

職場では、

「伝えたはず」
「分かっているはず」

と思っていたことが、実はうまく伝わっていないということも少なくありません。

そんなときは、もう一度丁寧に言葉にしてみることも大切です。

ちょっとした声かけが、安心感につながることもあります。

もし園内のことで「少し気になるな」と感じることがあれば、どうぞお気軽にご相談ください。
状況を整理しながら、一緒に最適な対応を考えていきます。