契約社員に更新しないと伝えるときの注意点|雇止めトラブルを防ぐ4つの工夫

契約社員として働いている職員との契約期間がそろそろ終わる頃、
「今回は更新なしで…」と伝える場面は、園でもときどきあるのではないでしょうか。

このとき、こんな誤解を耳にすることがあります。


「期間満了だから普通に終了してもいいですよね?」
「更新しないって伝えればいいんですよね?」

たしかに、「契約期間の満了」=自然な終了と思われがちですが、
実際には“雇止め”という扱いになり、
正しい手続きをとらないと「不当な解雇」と判断されることもあるのです。


「雇止め」と「解雇」のちがい

まずは言葉の整理から。
どちらも“勤務を終えてもらう”という点では似ていますが、法的な意味は異なります。

🟦 雇止め(契約社員に多い)

  • 契約期間の満了時に「更新しない」と伝えること

  • ただし、一定の条件を満たすと、「解雇」として扱われることもあります

  • たとえば、長く同じ条件で更新されていたり、「ずっと働ける」と誤解させるような言動があった場合など

🟩 解雇(正社員など無期雇用)

  • 契約期間中に、会社が一方的に雇用を終了させること

  • 厳しい制限があり、合理的な理由と、社会通念上の妥当性が求められます


実際によくあるトラブル

園の現場でも、次のようなケースが問題になることがあります。

❌「ずっと更新してきた人」に急に雇止めを伝えてしまい、不信感やトラブルに発展

❌ 雇止めの理由や時期が曖昧で、労働基準監督署や労働組合に相談される

❌「更新しない」という説明をした証拠が残っておらず、言った言わないの争いに

実際に保育現場でも、「契約更新しないつもりだったけど、言い出せなくて曖昧なまま来てしまった…」というケースもあります。


契約満了時の対応ポイント

✅ これまでの更新回数と経緯を整理しておく
 → 長く働いてきた人ほど「更新される前提」で考えがちです。

✅ 更新しない理由を明確にしておく
 → 業務の見直し・人員構成の変更など、園の事情を丁寧に伝えることが信頼関係を守る鍵になります。

✅ 事前に本人と話す機会を持ち、記録を残す
 → 年度末ギリギリに伝えると不信感を招きやすいです。早めの面談が効果的。

✅ 就業規則や契約書に「更新しない場合のルール」があるか確認する
 → 万が一のときに備えて、書面での運用ルールがあると安心です。


まとめ:更新しないときこそ「説明」が大切

契約社員だからといって、「自然に終わる」と思い込んでいませんか?
むしろ、「契約更新しない」判断こそ、慎重に・丁寧に進める必要があります。

誤解があったり、タイミングや伝え方を誤ると、思わぬトラブルに発展することも。

「今回の更新、どうしよう…」
「どこまで説明しておけばいいのか分からない…」

そんなときは、お気軽にご相談ください。
契約書の見直しから、運用のポイント整理まで、サポートいたします。