今回は、とある園長先生から受けたご相談と、その後の経過報告をもとに「相互理解」について考えてみたいと思います。
「最近、この園ってどう思う?」と尋ねる職員
先日、園長先生からこんなご相談をいただきました。
「最近、ある職員が周りの人に“ねえ、最近この園ってどう思う?”とよく聞いているみたいなんです。」
直接的に園を批判しているわけではありません。
けれど、その問いかけをされた職員たちは「なんだか居心地が悪い」と感じていました。
園長先生は「全体会議で名指しはせずに注意喚起した方がいいでしょうか?」と迷っておられました。
表面的な言動の“奥”を見る
私は園長先生にこうお伝えしました。
「まずは個人面談をしてみてはどうでしょうか?」
背景には、「聞いてほしい」「わかってほしい」という想いが隠れていることも少なくありません。
表面的な言動だけで判断せず、直接本人の声を聞くことが大切です。
後日談|面談で見えてきた“ほんとうの気持ち”
後日、園長先生から経過報告をいただきました。
対象の職員へ個人面談を行ったところ、当人と周囲の職員との思いのズレを聞く機会となり、やはり全体周知より個人面談の大切さを再確認しました。
「園のことが好きだからこそ、みんながどう思っているのか気になった」という前向きな気持ちだったようです。
不満というより“何か役に立ちたい”という想いであり、感情だけで受け取らなくて本当によかったと思います。
園長先生は他の職員に対しても同じように面談を行い、気になっていた「保育観」について本人の想いを先に聞き、その上で園の方針や園長の考えを伝えたそうです。
結果として、どの職員も素直に行動に移してくれている姿が多く見られたとのことでした。
まとめ|相互理解は“小さな面談”から
職員の言葉は、ときに誤解されやすいこともあります。
けれど、その奥には「園を良くしたい」という思いが潜んでいることも少なくありません。
忙しい毎日の中で、面談や声かけを後回しにしてしまうことは誰にでもあります。
でも、小さな面談の積み重ねこそが“相互理解”を深め、園の雰囲気をより良いものにしていきます。
ルールも大切ですが、まずは対話の時間を持つこと。
もし職員との関係性に違和感を覚えたら、一度「面談」という形で立ち止まってみてはいかがでしょうか。
気になることがあれば、どうぞお気軽にご相談ください。
一緒に「安心して働ける園づくり」を考えていきましょう。


