全国保育協議会の会報誌「ぜんほきょう」で連載が始まりました!
このたび全国保育協議会の会報誌「ぜんほきょう」にて、連載を担当させていただくことになりました。
初回のテーマは、「新規職員の早期離職を防ぐために、今からできること」。
現場ですぐに取り組める対策を、実践的な視点からご紹介しています。
(※詳しい内容は、ぜひ「ぜんほきょう」4月号をご覧ください!)
ここでは、紙面の関係で載せきれなかった「もう一つの大切なポイント」について、少しご紹介します。
4つ目の対策:詰め込みすぎないこと
4月は、新規職員にとって覚えることが非常に多い時期です。
子どもたちの名前、クラスルームのルール、保育方針、職場の雰囲気…。
それを一気に吸収しようとすると、本人たちは想像以上に大きなストレスを感じてしまいます。
特に今の若手世代は、「ゆっくり慣れていくこと」を重視する傾向があります。
最初から完璧を求めすぎると、自信をなくし、早期離職につながるリスクも高まります。
だからこそ、「覚えることを分散・軽減する」という配慮が、今の時代にますます大切になっています。
具体的には、次のような取り組みが効果的です。
✅ 入職前に、今いる先生たちと関わる機会を作る
- 事前に顔見知りを増やしておくだけでも、4月からの緊張感がかなり和らぎます。
✅ 4・5月は、保護者にも積極的に名乗ってもらう
子どもたちだけでなく、保護者の顔と名前を覚えるのも大きな負担です。
最初のうちは、保護者側にも名乗っていただくようお願いすることで、新規職員の負担を大きく軽減できます。
✅ 段階的に覚えることを設定する
一度にすべてを求めず、「今週はこれだけでいいよ」という小さなゴールを設定することで、「できた!」という成功体験を積み上げられます。
こうした小さな配慮が、新規職員に安心感を与え、「自分でも続けられるかも」という自信を育てていきます。
また、教える側の先輩職員にとっても負担が減り、職場全体の雰囲気が良くなるという嬉しい効果も期待できます。
最後に
全国保育協議会の「ぜんほきょう」での連載は、これからも続きます。
今後も保育園現場のリアルな課題に寄り添い、すぐに実践できるヒントや工夫をお届けしていきます。
今後の連載も楽しみにしていてくださいね!
✨ポイントまとめ
新規職員には、覚えることを段階的に、無理なく。
小さな成功体験を積み上げて、自信と安心感を育てる。
職場全体で「詰め込みすぎない」工夫を意識しよう。